はじめに
新しい場所に踏み込むことは、人生において挑戦的な一歩となり得ます。
新しい場所での生活は、今までにない人間関係や習慣といった新たな発見が待っていますが、同時に様々な課題も伴います。
例えば、気候の違い、地元の習慣への順応、新しいコミュニティでの交流など、これらの要素が日常生活にどのような影響を及ぼすのかを考えてみることは重要です。
引越しによる生活環境の変化は、自己成長ややり直しに対して新たな可能性を拓くキッカケになり得ます。
このブログでは、そうした変化に臨むための準備、ポジティブな方向に進むためのヒントやアドバイスを共有し、新しい環境でのスタートを成功させるための心構えや、困難に立ち向かうための方法をご紹介します。
引越しはただ新しい住居への移動だけでなく、新しい人生への一歩でもあります。
このブログが、新たなスタートに向けてお手伝いができれば幸いです。一緒に新しい冒険へのドアを開いていきましょう。
引越しに臨む際のロードマップを以下にまとめましたので、計画作成にお役立てください。
引越しの1ヶ月前〜前日まで
新居物件の検討・決定
現在の環境から移り住む物件を探し始めます。
移り住む物件を決める際に、今一度注意を払うべき考慮点を考えてみます。
- 立地とアクセス
⇒勤務先や学校への通勤(通学)時間や交通手段の考慮
⇒生活に欠かせないスーパーや病院などの近隣施設の考慮 - 安全性
⇒物件周辺の治安や犯罪率、物件自体のセキュリティ対策や管理体制の考慮
⇒災害に対するハザードマップ確認 - 予算とコスト
⇒現状の収入をもとにした予算で生活ができるか
⇒家賃だけでなく、光熱費、管理費、駐車場代などのコストの考慮 - 物件の間取りや設備
⇒必要な部屋数や設備(キッチン、バスルーム、収納スペースなど)の考慮
⇒エアコンや暖房設備など季節に応じた設備の考慮 - ペット可否
⇒ペットを飼っている場合は物件がペット可の物件か
⇒ペットに適した環境か - 契約条件と期間
⇒契約条件や借りる期間、更新条件の確認
⇒コミュニティや近隣住民の雰囲気はどうか - 近隣環境と生活の便利さ
⇒生活に華を添える娯楽施設やレストラン、公演などがあるか
などが考えられます。
ご自身が移り住む環境に何を求めるのかを数十分の時間を確保して書き出してみると、物件選びの行動の際にも考えがブレずに必要とする物件を選ぶことに繋がりますので、ぜひお試しください。
現行物件の退去連絡
新居物件の探索に目処がついたところで、現行物件の退去連絡が必要となります。
賃貸の場合、現行物件の管理者(管理会社)に連絡をします。
ここで、管理者(管理会社)側から以下の内容を伝えられるため、計画や対応を行います。
- 家賃の支払いに関する注意点
⇒退去予定日が属する月の月末までというのが多い - 退去に必要な書類の提出依頼
⇒管理者(管理会社)から送付されてくるため、必要書類に必要事項の記載と必要書類を揃える必要がある
筆者の経験上では、退去理由を聞かれました。筆者の場合は、ペット不可物件だったところからペット可の物件に移り住む予定だったため、「ペットを飼いたいから」と伝えたくらいでした。特にこの理由によってなにかがあるわけではなかったです。
駐車場の解約と契約
車を所有している場合、新居物件先での駐車場の確保が必要となります。
新物件契約とともに駐車場も同時契約できる場合は問題ありませんが、駐車場を備えていないまたは満車で貸せない場合は新物件周辺の駐車場の探索からご自身で行う必要があります。
筆者の場合は、新物件先の駐車場が満車で借りられなかったため探すことになりましたが、新物件を借りる際の仲介業者がサービスとして空き状況を調べて教えてくれたため、探し回ることまでは不要となりました。
仲介業者の方に相談してみることも一案として覚えておきましょう。
ご自身で探すことになった場合は、新物件の確認時に周辺環境も確認をすることをオススメします。そのタイミングにあわせて駐車場の探索も意識しておくと良いでしょう。
駐車場の探索および契約の大雑把な流れは以下のとおりです。
- 駐車場の空き確認
- 駐車場管理者へ今現在の空き状況を電話で問い合わせ
- 管理業者への訪問
- 契約(契約書の確認、押印、指定金額支払い)
「訪問」して契約書授受を行う必要があるため、訪問日程の確保を意識をしておきましょう。
新居物件の契約手続き
新物件を決めた後、住むための契約を行います。
手続き内容としては、契約書類への必要事項の記載となります。
必要項目としては、以下のような項目を記載することになります。
入居希望日、現在の住まい情報(持家/賃貸・家賃・ローン有無・居住年数)、勤務先情報(会社名・住所・電話番号・所属・業種・入社年月)、連帯保証人情報(氏名・生年月日・年齢・性別・続柄・配偶者有無・現住所・持家/賃貸・家賃・ローン有無・居住年数・入居人数・電話番号・職業・年収・勤務先情報(会社名・住所・電話番号・入社年月・業種)、同居人情報(氏名・生年月日・年齢・性別・勤務先・年収)
また、契約書類とあわせて提出を求められる書類が以下のものです。
- 住民票の写し 1通
- 連帯保証人の印鑑証明書 1通
このため、契約手続きの前に現在居住地の役所(役場)に出向いて上記書類を入手する必要があります。
この契約書類に必要事項の記載および必要書類提出を行った後、入居審査が行われ、入居合否が判断され、合格となれば晴れて新居契約となります。
新居契約後、火災保険の契約(ほぼ指定の業者との契約を迫られます)を行い、新居の鍵の受取となります。
通信回線の解約と契約
現行物件での通信回線解約
現行物件で使用している通信回線管理会社に契約解除の電話連絡を行います。
ほぼすべての通信回線は契約解除の際はインターネットでの手続きではなく電話での手続きしか受け付けておりません。(契約解除の引き止めを行うための電話手続きと考えられます)
ここで光回線の場合は、通信回線撤去作業とレンタル機器回収引き渡しが発生するため、日程を押さえておくようにしましょう。
上記の撤去作業とは別に使用料は日割り計算などによる返金はなく、退去予定日が属する月の月末まで使用はできますという扱いとなるため、引越し後の翌月に余分な請求がされないようにしておくという意識で充分です。
電話での手続きが無事終われば、後日契約解除に関する書類が届き、内容を確認するくらいです。
新居物件の通信回線の新規契約
新規契約の場合はインターネットでの手続きが可能な業者がほとんどです。引越し当日以降には回線が使用できるように手続きを進めましょう。
光回線を利用する際は、ネット回線撤去作業立会い(前住居)、機器回収後本人確認のサインをして終了。マンション外の配線工事もあるようだったが立会不要だったため3分ほどで完了。
通信回線業者によっては、光回線の工事が終了するまで無線通信回線の機器を貸し出してくれるサービスを行っている業者もあるため、選択候補として考えても良いかと思います。
通信回線契約が間に合わない場合は、スマートフォンだけで乗り切るか、スマートフォンのテザリング機能を利用した通信環境を確保して乗り切る手段も残ってはいますが、忘れずに終わらせておきましょう。
電気・ガス・水道の利用停止と利用開始
電気、ガス、水道いずれも、利用中止手続きに時間がかかるものとして考えておくとトラブルが少なくなります。最低でも2日前までには利用中止手続きを終えるようにしましょう。
また、電気、ガス、水道の管理会社管内における引越しの場合は、利用中止と利用開始の同時申請を行える場合がほとんどのため、手間を省く意味でも同時に申し込みを完了させておきましょう。
電気、ガス、水道の利用停止日とした日付の終日サービスを受けることが可能です。利用停止日翌日から利用できなくなるため、スケジュール組み立ての際の参考にしてください。
電気・ガスの利用停止と利用開始手続き
電気とガスの利用停止と利用開始の手続きは、インターネットまたは電話から手続きを行います。
手続きの相手は、各々の管理会社となります。
電気とガスを同一管理会社としている場合は、電気とガスまとめて手続きが可能ですが、別の管理会社の場合は、別々に利用停止手続きを行います。
また、ガスの利用停止と利用開始の際には、立会いが必要となる(場合が多い)ため、有給休暇取得など時間の確保を準備しておきましょう。
電気の停止の際は、立会いは不要ですが、停止日とした日付中に以後の費用請求がされないようにブレーカーを落とすことが必要となります。
水道の利用停止と利用開始手続き
水道の利用停止と利用開始の手続きは、インターネットまたは電話で行うことができます。
手続きの相手は、各地域の管轄水道局となります。
水道の利用停止と利用開始の際は、立会いは不要です。
郵便局への転居の申請
引越し前の住所に届く郵便物を、引越し後の住所へ届出日から1年間転送してもらうための手続きです。
手続きは、インターネットまたは窓口申請またはポスト投函により行うことができます。
手続きの相手は、郵便局となります。
郵便局の手続きでは、本人確認が必須となっていますので、確認書類(運転免許証、各種健康保険証、運転経歴証明書、在留カード、マイナンバーカード、特別永住者証明書)のいずれかを準備して申請をしましょう。
ペットの移動方法の検討
ペットと一緒に住んでいる場合、新居へのペットの移動を考慮する必要があります。
多くの引越し業者では、無条件にペットを運ぶことはしてくれませんので注意が必要です。
筆者の経験談ですが、ペットを運んでもらうという意思表示を事前に行っておらず、筆者の中で「引越しのプロだし、運んでくれるだろう」と考えていました。
そして蓋を開ければ、「ペットは運べないんですよ」という言葉をもらい、引越し当日に想定外の動きをするハメとなり、苦労した思いがあります。
ペットを移動するための方法としては以下の方法があります。
- 通常の引越し業者に依頼する(ペットの引越しオプションの有無を確認)
- ペット引越し専門業者に依頼する
- 自分自身で運ぶ
これらの中から、予算やペットの健康状態なども考慮して移動手段を決定しておく必要があります。
より詳細にペットの移動手段を確認したい方は、以下の記事も御覧ください。
引越し業者へ相見積もりを依頼
前段で引越しに必要なライフラインなどの切り替え手続きを済ましたところで、引越し業者を決めましょう。
費用を極力抑えるのであれば、引越し業者の選定は不要ですので、読み飛ばしていただいて構いません。
引越し業者を決めるにあたって、時期によって価格が大きく変動する業界のため、標準価格などを把握していないと高額な支払いを請求されてしまうこともありえます。
不当な高額請求を防ぐためには、複数業者から相見積もりを取り、価格感を知った上で、価格もしくは信頼などご自身が重要と思う要素で業者を決定すれば、満足感が高まります。
より詳細に引越し業者の選び方や見積もり取得方法を確認したい方は、以下の記事も御覧ください。
役所(役場)への届出
転居(同一市区町村内での引越し)の場合は、引越し完了後に役所(役場)へ出向けば問題ないため、特に事前に役所(役場)へ出向く必要はありません。
転出(異なる市区町村間の引越し)の場合は、引越し前の住所の役所(役場)へ転出届を提出する必要があります。
役所(役場)への転出に伴う届出としては以下のものがあります。
- 住民情報(転出手続き)
- 印鑑登録(印鑑登録廃止手続き)
- 国民健康保険(資格喪失手続き)
梱包・荷造り
業者が決定した後に運び出す荷物を箱詰めしていきます。
なぜ業者が決定した後なのかと言うと、業者から梱包用の段ボール箱がもらえるからです。
入手した段ボール箱に荷物を入れていきます。
梱包を行うにあたり、以下の点に注意しながら作業を引越し前日までに完了させていきましょう。
- 適切な梱包資材の準備
- 選別と整理
- ラベリングと記録
- 壊れやすい品物の梱包
- 段ボール箱の詰め方と重量配分
- 重要なものは別に用意する
- 持ち運びしやすくするための工夫
より詳細に梱包のポイントを確認したい方は、以下の記事も御覧ください。
引越し当日
引越し当日は想像通りにドタバタしてしまいます。そのドタバタ内容について書いていきます。
業者作業員到着前
引越し当日の朝に、業者の人たちに運び出しをしてもらうための荷物がまとまっているかを最終確認します。
業者から予定時間の1時間前くらいに電話連絡をもらえるため、実際の到着時間を教えてもらいます。
業者から見て当日朝一のお客様である場合は、よほどのことがない限り到着時間(開始時間)は変更がないと思われます。
ただし、順番が2軒目以降の場合は、その前の引越し状況や交通状況から時間が変更(遅れるだけではなく早まることも)となることもあり、当日の事前の電話連絡で調整をすることとなります。
この電話連絡で言われた時間も確実ではないため、少し時間にゆとりをもって到着を待ちましょう。
業者作業員到着後
業者の人たちが到着し挨拶の後、まずは契約内容の確認を行います。
事前に訪問をした営業部門の人ではなく、本当に運動部系の物運び専門の人たちが当日は訪問されて初対面となるため、担当者の人の思惑とこちらの思惑が合っているかを擦り合わせます。
擦り合わせの内容としては、運び出すダンボール荷物の数や大物家電・家具の数や実物を見てもらいます。
また、照明などを運び出すのであれば、その旨も担当者に伝えます。
より詳細に梱包のポイントや当日の流れを確認したい方は、以下の記事も御覧ください。
引越し後
引越し後でもやらなければならないことがあります。
作業内容としては作業立会いと住所変更の各所への届け出がメインとなります。
ガスの利用開始時作業立会い
新居物件におけるガス開栓作業の立会いを行います。
ガス会社およびガス管理会社から1名ずつ新居物件に訪問し、30分ほど作業を実施した後、ガスが使用できるようになります。
大型家電の運び込み・取り付け作業立会い
新居物件に移ることをきっかけに買い替えや新規購入をした大型家電の運び込みおよび取り付け作業の立会いを行います。
買い替えや新規購入は必須ではないため任意となりますが、エアコンの取り外しおよび取り付け作業がこの項目に当てはまります。作業時間も少し長めの1時間30分ほどですので、時間確保を意識しておきましょう。
通信回線作業の立会い
現在物件の通信回線を利用するにあたり通信機器のレンタルを行っていた場合、通信回線利用停止に伴い機器の撤去作業の立会いを行う必要があります。
作業員が訪問し5分ほどの通信機器回収作業後に本人確認のサインを求められて終了、とそれほど手間ではありませんが、時間拘束が発生するため、意識をしておきましょう。
筆者の場合、上記回収作業の他にマンションの外にある配線工事もあるとの話を作業員から聞きましたが、配線工事の立会いは不要とのことでした。このことから、家の中で作業員が何かおかしなことをしないための監視の意味合いでの立会いを求められているということなのでしょう。
次に、新居物件での通信回線利用開始作業の立会いを行います。
こちらも外からの通信回線の引き込みと送受信を行う機器設置の作業を行うにあたり、家の中の作業となるため立会いを求められました。
各家の状況により異なるでしょうが、1時間ほどの長めの作業となりますので、時間の確保を意識しておきましょう。
現在物件の鍵返却
現在物件にて、最低限以下の内容を確認後、鍵の返却を行います。
- 電気のブレーカーを落とす
- ガスの利用停止作業立会いの完了
- 家の中に持ち出し忘れのものがないことを確認
個別で作成していたスペアキーがあれば、その鍵もあわせて返却します。
関係書類に必要事項を記載して作業完了です。
役所(役場)への届出
転居(同一市区町村内での引越し)、転入(異なる市区町村間の引越し)のどちらの場合でも、引越し完了後に役所(役場)へ出向き、異動届の提出を行います。
転居または転入の場合、住所変更が発生した日付から14日以内に申請を行う必要があります。
役所(役場)への転居に伴う届出としては以下のものがあります。
- 住民情報(転居手続き)
- マイナンバーカード(住所変更手続き)
- 国民健康保険(住所変更手続き)
- 国民年金(住所変更手続き)
役所(役場)への転入に伴う届出としては以下のものがあります。
- 住民情報(転入手続き)
- マイナンバーカード(住所変更手続き)
- 印鑑登録(印鑑登録手続き)
- 国民健康保険(資格取得手続き)
- 国民年金(住所変更手続き)
車関連書類の住所変更
車を所有・使用している場合は、運転免許証と車検証、車庫証明の住所変更を行う必要があります。
運転免許証は本人確認に必要となる書類の最たるものであるため、早めに手続きを済ましておきましょう。
運転免許証
運転免許証の住所変更に必要となる書類は以下の2点です。
- 運転免許証
- 新住所を証明できる書類のうち1点
(住民票の写し/健康保険証/マイナンバーカード/新居物件宛に届いた郵便物)
必要書類を持参して警察署を訪問し、警察署に置かれている申請書を記載し提出します。
30分ほどで運転免許証の裏面に新住所が記載されて返却されて完了となります。
車庫証明
車庫証明の住所変更に必要となる書類は以下の7点です。
- 自動車保管場所証明申請書
- 自動車保管場所標章交付申請書
- 保管場所使用権原疎明書面
- 保管場所の所在地・配置図
- 収入印紙
- 印鑑
- 保管場所使用権原疎明書面(自認書)または保管場所使用許諾証明書
必要書類を持参して警察署を訪問し、申請書を記載し提出します。
申請から手続き完了までに3日〜1週間ほどかかり、改めて警察署に保管場所標章や車庫証明書といった書類を受け取りに行く必要があります。
車検証
車検証の住所変更に必要となる書類は以下の6点です。
- 車検証(自動車検査証)
- 申請書
- 手数料納付書
- 住民票(発行から3か月以内)
- 自動車保管場所証明書
- 自動車税・自動車取得税申告書(申請先で入手可能)
必要書類を持参して、普通自動車は運輸局、軽自動車は軽自動車検査協会事務所を訪問し、申請書を記入し提出します。
新たな車検証の交付までの期間は、1週間ほどとなります。
念のため、住所変更が発生した日付から15日以内に車検証の住所変更を行う必要があります。
その他
上記以外にも住所変更手続きが必要なものを挙げておきます。
- NHK
- 固定電話
- 各種保険
- 各金融期間(預金通帳など)
- クレジットカード
サービスを利用しているものと見比べてみてください。
おわりに
ここまで引越しに際して準備ややらなければならないことを時系列に書いてきました。
ここには記載のないことも生活環境や仕事の関係で発生する可能性もあります。
そのためにも余裕を持ったスケジュールを作成し、突発的にやらなければならないことが入り込んでも対処ができるようにすることを心掛けるだけでも引越しの煩わしさから解放されるでしょう。
このサイトの内容をもとに準備や実施をしていただき、新たな生活環境で充足した生活が送れることを願ってやみません。
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